「宇宙人東京に現わる」パッケージデザイン程の迫力無し(笑)。でも中身はマジ。
あの岡本太郎デザインのヒトデ形宇宙人が大挙して押し寄せる、パニック宇宙人侵略モノかと思いきや、全然違った。
「ゴジラ」+「アルマゲドン」+「ET」といったところか。
要は原爆批判なのだが。
しかし、「ゴジラ」ほど深刻でもなく「アルマゲドン」ほど大げさでもなく、「ET」ほどフレンドリーでもない。
終戦から11年後の映画であるので、戦争の記憶が色濃く残る。まだ記憶というには生々しい時代であるはずだ。
あくまで空想“科学”映画であるので、夢物語に終わらせたくないとの製作者の意図から、深刻なテーマが選ばれたらしい。(※DVD特典で当時の新聞記事が読める。)
でも実際は荒唐無稽な話を映画化する時の免罪符として、また正当性を与えるものとして、原爆批判というテーマが選ばれている気がしないでもない。
深刻なテーマの割には宇宙人が余りにもキュートだ(ショボイとも言う)。
布の中に人が入っているのが、まる分かりだ。
そして「できるかな」のゴンタ君みたいに、ボォコ、ボコボォコとパイラ語を話す。
軽いジョークも言ったりもする。
それに、パイラ星人の登場シーンは、殆ど人間に化けているので、1シーンしかパイラ星人の見せ所がない。
岡本太郎を贅沢に使い過ぎだ(笑)。
しかしパイラ星人の登場時の電子音は良い。
昔の映画は宇宙人が登場する時は決まって電子音(テルミンかな)を発していた。
いつ頃から宇宙人は電子音を止めにしたのだろうか。
やっぱり、「スターウォーズ(エピソード4)」が分岐点なのかなぁ。
オープニングタイトルの出かたや、ダースベーダーの呼吸音、ライトセーバーの音など、古典SFの手法を使いつつ、もう宇宙人は特別な存在ではなく、町のゴロツキ程度に当たり前な存在として登場させている新しさが混在している映画だったからなぁ。
それに、この映画や「禁断の惑星」みたいな深刻なテーマも無いしな。
「スターウォーズ(エピソード4)」はパイラ星人を宇宙の藻屑にしたのだった(笑)。
特撮シーンには関係ないけれどセットは素晴らしい。日本家屋の室内とか飲み屋が連なる路地裏など細部まで丁寧に作り込まれている。
小津安二郎の「秋刀魚の味」を思い出した。
年代的には、この映画のほうが古いのだけれど。
国産初の本格的カラーSF映画という事だが、確かに昔の絵葉書のような質感だった。
妙に鮮やかなのだが、人口的で平坦な感じ。
「宇宙人東京に現わる」は全編がのんびりと進行していく、脱力系だ。
その証拠に、みうらじゅんのコメントが特典だ。
特撮映画としても面白味に欠けるが、何かの拍子でお店で手にとってしまって、買ってしまうのも一興でしょう。
特典は当時のポスターが付いていたり、PCの壁紙、大映特撮映画の予告編集(これ良かった)が付いていたりと充実してます。※初回限定かもしれませんが、アマゾンの画像も僕が買ったものと違いますな。。。
参考サイト
□RED BATTALION
http://www.h2.dion.ne.jp/~redbat/movie/67uchujin.html;
□日のあたらない邦画劇場
http://home.f05.itscom.net/kota2/jmov/1996_04/960413.html
□童貞.com~愛と勇気と童貞力!Web人生
http://www.doutei.com/blog/archives/200511/30-1020.php
1月 29, 2006 at 06:53 午前 映画・テレビ | Permalink
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