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2007/04/30

「パフューム ある人殺しの物語」-“古典”meets“ウッドストック”。-

【吉祥寺にて】だいぶ前に観たのだが、書きそびれた。

18世紀のパリが舞台だが、主人公の香水調合師を生化学者に、香水をドラッグに変えれば現代劇に置き換え可能。
ただ、そうなると画面の質感が貧乏臭くなると思われるので、おすぎは絶対褒めないだろうが(笑)。
この時代設定が幅広い年齢層に受け入れられる秘訣だろうか。
この映画の難関、匂いの表現だが、映像では伝わらない匂いを観客に感じさせる為に、色彩の鮮やかさと匂いの発信源までシームレスでズームする方法で表現。
後は役者の鼻芸だ。
この為にダスティン・ホフマンはキャスティングされたのだろう。
あのデカイ鼻をクンクンする様は絵になる。
脇に逸れるが、ダスティン・ホフマン扮する香水調合師が住んでいた橋の町は非常に美しかった。

パンフレットで滝本誠氏も書かれていたが、例のすっぽんぽん男女の大量入り乱れシーンは、まんまウッドストックだ。
“ラブ&ピース”である。
そこで主人公は幸福感を与える全能者、神にもなれたのだがそうしなかった。
全ての人々に法悦を“私”が与えているのだと強烈な自意識の元、ナルシスティックな死を迎えるのではないかと想像したが違った。
もっと慈愛に満ちたものだった。

彼が取り憑かれていたのは“永遠”だ。
消えてしまう生命の匂いを永遠に留めたい。
彼にとって匂いとは生命そのものだ。
“生命の匂いを留める事”と“永遠の命”はイコールになる。
彼はそれを独占したかったわけだが、最終的には自らをもって分け与える事となる。

非常に普遍的で古典的な主題だ。
それを新しい切り口でみせた映画だった。
面白かった。
何故か「ファントム・オブ・パラダイス」を思い出したが、全然関係ないか(笑)。

しかし、この監督は赤毛が好きだなぁ。
「ラン・ローラ・ラン」はパンク姉ちゃんが主人公だから、赤く髪を染めてる設定だと思っていたが、今作を観るに付け、こりゃ監督の好みだな、きっと。
原作でも赤毛なのだろうか?

【関連サイト】
□パフューム ある人殺しの物語:公式サイト
http://perfume.gyao.jp/

香水―ある人殺しの物語 香水―ある人殺しの物語
パトリック ジュースキント 池内 紀 パトリック・ジュースキント

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4月 30, 2007 at 10:12 午後 映画・テレビ | | コメント (0) | トラックバック