「映画:ブリッジ THE BRIDGE」-人間版野生の王国-
ゴールデンゲート・ブリッジは観光名所でありながら自殺の名所でもある。
なので、何ヶ月も掛かると思うけど根気強く24時間、カメラで狙っていれば必ずライブで投身自殺が撮影できる。
それも、瞬間だけではなく、思い悩んだりしてる様や決断の時まで全てだ。
シンプルだが鑑賞者に与える効果は絶大だ。
動機はどうあれ、監督はエグイこと考え出したなと思った。
しかし、よくよく考えてみると本作と似たような感じ、観た事あるなぁと思い、はたと気が付いた。
動物ドキュメンタリーがそうだ。
一匹、又はファミリーの動物を何ヶ月も何年にも渡って追跡する。
時には定点カメラを据えて移動せずに、対象がアクションを起こすまで居座る事もあるだろう。
そして、生と死を記録する。
本作とまったく同じだ。
監督は「何故、人は自ら命を絶つのか?」その疑問を元に、まるで動物の知られざる生態を知りたければ対象に近づかず息を殺して、望遠カメラを覗き続ける動物学者のように本作を撮った。
「何故、助けないんだ」みたいな理由で批判があるのかもしれないけれど、対象に直接手を出すドキュメンタリー作家なんていない。
(あっ、マイケル・ムーアがそうか(笑))
本作は一見すると静かで知的な印象を与えるが、結構いかがわしくもあり、しかし実の所はオーソドックスなドキュメンタリーの形式で作られた映画だった。
まぁ、世界的な観光名所であるゴールデンゲート・ブリッジを撮影対象に選ぶ事自体が、見世物的で、いかがわしくもあるのだが、このような要素がなければ映画として面白くはならないだろう。
【追記】
自殺してしまう本人だけではなく、残された友人、家族にもインタビューを行っています。
息子に先立たれた両親の犬の愛で方が痛々しい。
また、魚が飛び跳ねただけかもしれない飛沫と投身自殺の着水の飛沫が、定点カメラだと同等に観えることにドキッとする。
自殺しようとしている人の横を、当り前のように観光客が通り過ぎて行く光景が衝撃だった。
【関連サイト】
□ブリッジ THE BRIDGE:公式サイト(英語)
http://www.thebridge-themovie.com/new/index.html
□【配給】トルネード・フィルム:公式サイト
http://www.tornadofilm.jp/lineup/archives/2007/06/post_49.html
2月 15, 2008 at 02:10 午前 映画・テレビ | Permalink
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